2005年09月30日

胃ろうと摂食・嚥下

PEG   人間にとっての食事…基本的な欲求(本能)の一つ。

   食事は単に栄養・水分補給だけが目的?

   空腹感・習慣・楽しみ…精神的満足にも(^^)

   ですが、胃ろうの患者さんの場合は・・・

ワタシがいる病院では、胃ろうを造設されて入院されるケースが多くなってきました。
そもそも胃ろうとは一体何なのでしょう? 調べてみました。


1.胃ろう(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy:PEG)について
PEGは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術です。
造られたおなかの口を「胃ろう」といい、また取り付けられた器具を、
「胃ろうカテーテル(カテーテル=管、チューブ)」といいます。(上記イラスト参照)

口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、
直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。

PEGは欧米で多く用いられている長期栄養管理法で、
患者さんの苦痛や介護者の負担が少ないというメリットがあります。

2.胃ろうのメリット、デメリット
<メリット>
良好な栄養状態の維持
経鼻胃管の長期留置に伴う苦痛の軽減
摂食・嚥下訓練が容易
・消毒の不要
・胃ろうが必要なくなった時点での抜去可能(数日にて閉鎖)
・手術負担の軽減(通常5〜15分)
・医療費削減
・在宅介護での管理が容易

<デメリット>
・患者・家族の心理的負担
・術後のフォロー・診療科間の連携システムの不備
・急性期合併症
 (創部感染症・嚥下性呼吸器感染症・汎発性腹膜炎・限局性腹膜炎・敗血症・
 壊死性筋膜炎・出血・多臓器誤穿刺・バルーンバースト・皮下気腫・胃潰瘍・
 チューブ閉塞・術後急性胃拡張)
・慢性期合併症
 (嘔吐回数の増加・チューブ再挿入不能・胃潰瘍・栄養剤リーク・バンパー埋没症候群・
 チューブ誤挿入・チューブ閉塞・幽門通過障害)

PEGドクターズネットワーク嚥下障害支援サイトswallowより


口からの食事が困難になって、胃ろうで栄養補給を余儀なくされている人がいるわけです。

一回胃ろうを実施してしまうと、胃ろうが永続的な“食事への代償”とイメージしてしまい、
「嚥下訓練は必要ない!」と考えているスタッフ…かなりいます(^^;)

胃ろうで確実に必要な栄養補給を行うことによる全身状態の改善。
そしてメリットにも書いてあった早期からの直接法による摂食・嚥下訓練のしやすさ。

従来の経鼻経管栄養は、経鼻胃管と咽頭壁の継続的な接触で、咽頭の感覚が鈍ります。
それによって摂食・嚥下に必要な咽頭反射の誘発も阻害してしまいます。
そして鼻腔や咽頭壁に接触する管(カテーテル)周囲や口腔内は、
唾液の分泌が減るとともに、痰や粘液で不衛生になりがちです。

嚥下解剖図  また管(カテーテル)は軟口蓋や喉頭壁に

  触れていることがあって、

  嚥下のときの可動域制限を生じるおそれも。

  結果的に唾液嚥下の減少、

  嚥下機能の廃用化が考えられます。

ですから胃ろうからの栄養補給は、経鼻経管による弊害からの解放もそうですが、
摂食・嚥下訓練にもメリットがあると思います。

リハビリテーションでは、胃ろうが永続的に使われるための道具という認識から、
“食べるための活動”を手助けするための道具としての有効的な活用という認識も。
本来の胃ろうの特性をもう少し調べてみようと思います(^^)

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Posted by lymansagyou at 18:46
この記事へのコメント
先日、脳外科のドクターが
「これって色んな味があるの?これはバニラ?」

と経鼻栄養の袋を指差して看護師さんにあきれられてました。「味も何も…」って。
Posted by ぽろり at 2005年09月30日 23:49
ぽろりさんへ

≫「味も何も…」って。
ワタシが飲んでみた(^^)経管栄養剤の味は、プロテイン(プレーン)よりもシブい味でした(^^;)
最近の経管・経口両用の経腸栄養剤には、コーヒー、バニラなど、
プロテインと同様に風味付けがされているみたいですね(^^)
Posted by トオル at 2005年10月02日 17:57
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